変性意識状態

変性意識状態とは日常の意識以外の意識状態を言います。コーチングでは通常、瞑想や催眠などを使って変性意識状態へ導きます。瞑想意外にも薬物や飲酒によって変性意識状態を作ることもできますが、意識自体のコントロールできないためよい結果を生みません。ヨガや気功なのでも瞑想によって変性意識状態を作りますが、これには何年も修行が必要です。

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もう少し卑近な例を挙げてみると、映画館などは変性意識状態を体感するのに最適です。1時間半から2時間の間、明かりが落ちた空間でスクリーンだけが明るい、これは非日常な空間です。良い映画を見たあとは誰しもが主人公になったような気がします。これがまさに変性意識状態です。つまりここで言う「主人公になったような気分」を体感することがコーチングでは重要になります。これからその理由を説明いたします。

500万円の年収の人が、2000万円の生活を目指すとき、2000万円の生活を知らないため、2000万円の生活が心地よく感じません。例えば、人のうちを訪ねるときのお土産にしても、500万円の年収の人なら3千円程度でも高いと感じるかもしれませんし、2000万円なら2万円程度は持っていかないと恥ずかしいような気がするかもしれません。では500万円の人が2000万円の人の習慣をするために躊躇無く2万円のお土産を買うことができるでしょうか?これは多分苦痛になるでしょう。3000円が普通なら5000円でも高いと思うでしょうし、1万円なんて言えば清水の舞台から飛び降りる覚悟です。それがそれぞれ持っている価値観です。

この価値観を変えるためには、500万円の年収が700万円になって、お土産も3000円から5000円がためらわず買えるようにならなくては変わってきません。ですから、かなりの時間がかかります。前章で述べた「器」はそう簡単に大きくならないのです。このような理由でお金持ちをただ真似してみても、器が小さければ、お金持ちと同じような考えや生活を真似することは不可能なのです。

まれに運がいい人は、器に見合わない大金を得ることがあります。この場合大抵は、お金を維持することは難しいのです。例を挙げると、宝くじの高額当選者の追ってみる調査では、ほとんどのケースが、宝くじを当たる前よりも不運な人生を送る人が圧倒的に多いのです。人は器以上のお金を維持することがかなり難しいという証明です。

人は、自分自身の持っている器により、自分が持っている価値観から抜け出すことが難しいのです。これは生命を維持するために習慣を著しく変えないという動物が持っている本能なのです。そのため、価値観を変えようとすると、脳が苦痛を感じはじめるのです。

自分が持っている固有の価値観を、脳が苦痛を感じること無しに変えることができるのが、変性意識状態の時だけなのです。人間は通常の意識下では、潜在意識が持っている枠を超えることができません。ただ、例えば生命の危険にさらされているような環境では、人間は潜在意識が持っている枠を簡単に無効化できるのです。目の前にある危険が、潜在意識がコントロールする恒常性維持機能のリミッターを無効にするのです。このような変性意識状態を自分で作ることができたなら、自分の持っている価値観をある程度自由に書き換えることができます。コーチングにおいてこの変性意識状態を作ることが、成功への鍵になるのはこの理由です。

次章では香りにより簡単にこの変性意識状態になる方法を書いていきたいと思います。

「変性意識状態(Altered state of consciousness)」という言葉は、1966年に「Arnold M. Ludwig」が提唱し1969年発行のチャールズ・タートの著作を通じて一般に知られるようになった。「Altered state of mind」または「altered state of awareness」ともいう。

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